長い歴史の中で数多くの製品を開発してきました。たとえば「シェルモールド法による鋳型用樹脂」や「耐火煉瓦用樹脂」「球状樹脂」など、業界でも先駆けとなる製品をいち早く開発してきた実績があります。
さらに、「無塗型レジン」や「GPS^®」「LPS^®」「CFPS」といった独自製品、また「弓板」「ゴデットローラー」「アンダーローラー」「サイレントギヤー」などのオンリーワン製品を数多く世に送り出してきました。取得した特許は250件以上にのぼります。また、大学や研究機関、企業の開発部門とも連携しながら、次の時代に必要とされる新製品づくりにも挑戦しています。最近では、環境にやさしい「低環境負荷型の粉末レゾール樹脂」や、木材などの資源を活用した「バイオマス変性フェノール樹脂」の開発にも取り組んでいます。

フェノール樹脂は、長い歴史を持つ素材で、現在ではさまざまな分野で活用されています。そのフェノール樹脂の「合成」と「二次加工」を担っているのが、リグナイトの樹脂製造部です。
当社には、基本構造が同じ反応缶が10基あり、幅広い製品に対応しています。しかし、用途が多岐にわたるため、製品や装置ごとに管理項目が多く、オペレーターが一人前になるには時間と経験が欠かせません。だからこそ私たちは、一人ひとりを丁寧に、じっくりと育てることを大切にしています。そして今では、着実に経験を積んだ技術者たちが、樹脂製造部の最大の強みとして、現場を支えています。

リグナイトの反応設備は、一般的な化学会社に比べて少し小さめに設計されています。これは、お客様の細かなニーズにしっかり応えられるようにするためです。過去には大型設備の導入も検討しましたが、「リグナイトはこのスタイルが合っている」と判断し、過去20年で新設や更新した反応設備はすべて同じ大きさに統一しています。
弊社は独自開発の製品が多くありますが、お客様と一緒に製品の性能などを高める事が重要であるという考えから、この少し小さめスケールの反応缶が非常に重宝し『造りすぎない』ことがお客様ファーストにも繋がっています。

成形品製造部では、フェノール樹脂の生産からスタートし、直圧成形を基本に、材料の設計や金型の設計・製作、機械加工までを一貫して行っています。専門のチームが高品質な成形品の製造を担当し、直圧成形や加工技術、品質管理体制をしっかりと支えることでお客様のさまざまなニーズに応える製品を安定してお届けしています。

成形品工場では直圧成形プレス500トンから3トンまで計14台、切削加工機、NC旋盤･フライス盤など計15台をラインナップさせ経験豊富なスタッフによる高度な生産技術力がそれらを支えています。
また品質管理については、オートグラフやアイゾット衝撃試験機、表面硬度計などの検査機器を使い、工程ごとにしっかりと検査を行い、万全の品質管理体制で対応しています。

2011年に「ISO9001」を2016年に「ISO14001」を取得し、「環境を化学する」会社であるべく磨きをかけています。
特に低環境負荷製品、省エネルギー製品などを普及させ低炭素化社会に貢献することを目指しております。また、顧客ニーズに確実に応える開発姿勢をモットーに各分野での知見を有効活用し、各種樹脂及び成形加工品のカスタマイズを承っております。